ポンペオ前国務長官のメッセージを拡散する中国大使館

台湾

台湾ボイスの皆様こんにちは。林建良でございます。
前々回はポンペオ前国務長官の対中国への攻めの戦略を紹介しました。そのときは彼の攻めの戦略の中の一環としては、中国人と直接対話するようなことです。つまり動画を撮ってメッセージを送ります。実は彼がそれをやったのは、たった2回だけでした。もちろん、これからもやっていくと思いますけれども、1回目の動画は9月14日、2回目は9月26日に出しています。1回目、彼は中国人に中国共産党政権は決して中国の人民を代表していないというメッセージを伝えているのです。そして、中国共産党は決して中国人民の利益を守ってくれないと言っています。更に中国共産党にとって最大の敵は中国の人民であるとはっきりと言ったのです。そして2本目の動画で彼は中国共産党こそ、1番の反中国的な集団だと彼は言っています。2本とも2分ちょっとの短い動画ですが、あのパンチは物凄くきつかったようです。なんと2本目の動画がリリースした翌日の9月27日に中国の駐アメリカ大使館が、彼の所属しているハドソン研究所に手紙を送って、ポンペオ前国務長官の言っていることを強く批判して反論しています。そのときポンペオ前国務長官は台湾訪問中だったので、手紙をその時点で見たかどうかは不明ですが、彼はアメリカに帰国して10月4日にTwitterでこの手紙を全て発表しました。さらに一言を加えて「中国共産党は私に真実を言わせないようにしている」と投稿しています。しかし、そんなことはできるわけがないと、彼もちゃんと言っているのです。その後、ゴミ箱のシンボルを出して、このような手紙はゴミ箱直行だという意味を示しました。この手紙は、いったいどのようなことが書かれているかというと、最初の1文に「中国共産党は中国の人民によって選ばれた。そして、歴史に選ばれた。この中国共産党によって14億人の現代化を達成した」と書かれていました。

このようなことは西側の先進国は数百年間で達成した偉大な事業を、中国共産党はわずか数十年で達成したということを意味しています。つまり、中国共産党は人民のためにならないとか、人民の代表になっていないとか、中国共産党はそもそも歴史と人民によって選ばれたものだと言っているのです。そして、最後に中国共産党と中国人民を分断させるような企みは、絶対実現できるわけがないと言いました。もちろん、それだけでは自分の主張ばかりを言っているだけですけど、彼らは自分の言っていることは事実だと、その信憑性を高めるために、実は二つのアンケート調査のデータを出したのです。この二つとも、アメリカの調査会社かアメリカの大学であるとしています。一つ目は、ハーバード大学所属のAsh Centerの調査の結果です。このAsh Centerは2020年の7月にあるデータを発表しています。どういうデータかというと、中国人の93%が中国共産党を信頼している、つまり支持率は93%だと表しています。これは2年前のデータですけど、もう一つは民間調査会社のEdelmanのTrust Barometerという調査によると、これは2022年の1月に発表されたもので、中国共産党に対して91%の中国人が信頼すると言ったわけです。このデータを見て、ほとんどのアメリカ人はどう思うかというと「すごいな、この90何%の支持率というのは、うらやましいな、よくやっているな」と思う人は、ほぼ皆無でしょう。常識があれば、この90%以上の支持率があるというのは独裁政権以外にありえません。

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