疫病を世界に拡散させる習近平

台湾

藤井:それでは本日の第3セクション、Cセクション『疫病を世界に拡散させる習近平』ということで、林さんにお話しいただきます。ここで大事なところは拡散させたという過去形ではなく、今現在も拡散を続けているということだと思います。

林:はい。我々は紀元前をBC、紀元後をACと表現することがありますが、これからは別のBC、ACを使うようになるかもしれません。Beforeコロナ、Afterコロナです。将来の歴史家が世界史を書く場合、今回の疫病は人類史上で最も範囲が広く、最も影響力の強い疫病だったと記述するでしょう。全世界で7億人が感染していて、コロナ死者はそろそろ800万人に達する勢いです。これは一つの疫病の死者数としては過去最多ではないかと思います。しかもこの数字は統計に表れるものだけであって、実際には遥かに多くの人たちがコロナ感染を経験したのではないでしょうか。これほどの疫病で発生から3年以上が経過しているのに、コロナが発生した原因さえ特定されていません。数百年前の疫病でさえ当時の知識や科学技術で原因を追及できたのに、今回に関しては原因を一向に追及できないという状況が続いています。その理由はたった一つ、今回の疫病の責任者が習近平だからではないか。僕はそのように考えています。

藤井:はい。

林:コロナ以降、ワクチンを製造する製薬会社や衛生関連の会社が大儲けしました。しかしながら多くの人命を失っているだけに表立って喜ぶ人はいないでしょう。そんなことがあってはならないと思います。一方、習近平は「コロナは歴史的機運だ」と高らかに宣言するなど、喜んでいました。要するに彼にとってはラッキーだったということです。習近平は2020年3月21日、コロナに感染したマクロン大統領に電話会議でお見舞いする機会があり、その会談のなかで「我々で人類衛生健康共同体を作ろう」と提案しました。これはまさに人類運命共同体の一環で、2020年のコロナ騒動で急に出てきた発想ではなく、2015年に発表された健康シルクロード構想が基礎になっています。

藤井:なるほど。

林:健康シルクロード構想は健康版の一帯一路みたいなもので、中国が各国において健康分野のインフラ整備を進め、要するに健康分野のサプライチェーンを中国主導で構築していくことが計画されていました。それが提唱されたのが2015年、今回の疫病が発生する5年前だったわけです。

藤井:はい。

林:この構想は、まさにコロナ禍において現実になったと言えるでしょう。コロナ感染の拡大以降、中国は仲のいい国だけに医療品を売り、アメリカや日本など仲の悪い国には売らないという政策を実行しました。要するに健康シルクロード構想は、健康という切り口で相手の国を威嚇したり、制裁したり、さらには自分たちの勢力範囲を拡大する構想だということが明らかになったわけです。先ほども言ったように、この構想はコロナの5年前にすでに発表されていました。

藤井:2015年ですか。

林:はい。なぜ僕が5年前の構想を今さら持ち出すかというと、今回の疫病の原因がいまだに突き止められていないからです。コロナの原因究明に関しては依然として直接的な証拠は何もなく、間接的な証拠を出すしかないわけですが、その場合に過去に何が行われてきたかという経緯やどういう動機があったのかということをまずは突き止めなければなりません。それこそが間接的な証拠になるはずです。そういう意味で、2015年の時点から習近平本人にはそういう構想があったということを押さえておきたいと思います。

藤井:はい。

林:さらに2020年4月22日に西安交通大学を視察した際、習近平は「今回の疫病は歴史的機遇(きぐう)だ」と発言しました。機遇というのは機運という意味で、習近平の言い方からすれば歴史的なチャンスだということです。この発言を聞くと、ただ単純に「ピンチをチャンスに変えよう」という意味で述べたように思ってしまいますが、僕はそうではないと考えています。

藤井:なるほど。

林:なぜかというと、習近平政権は生物兵器を積極的に製造しようとしてきたからです。実は2017年に国防大学の元学長である張仕波(ちょうしは)が『戦争新高地』という1冊の本を出版しました。この本のなかで張仕波は〈戦争における生物工学の応用は新しい領域だ〉と述べ、これからの戦争に生物兵器は不可欠だと指摘したわけです。しかも生物兵器に関する論文はこの1冊だけではなく、習近平政権以降は複数の論文が発表されるようになりました。他の国であれば研究や準備を内密に進めるところですが、習近平は大っぴらにやってきたわけです。

藤井:そうですね

林:では、コロナと生物兵器をどのように関連付けるかということですが、実はコロナは生物兵器として最適なウィルスだと言っていいのではないかと僕は考えています。なぜ最適なウィルスなのかというと、そこには七つの理由があると思います。1番目の理由としては、潜伏期間が長いこと。潜伏期間が短ければ、感染った途端に病気だということが分かってしまいます。一方、潜伏期間が長ければ、病気とは知られずに感染者は拡大していきます。そして2番目に、感染した場合でも無症状が多いことが挙げられます。すぐに発症するような病気であれば、広範囲に拡大することはないからです。例えばエボラ出血熱は感染後すぐに症状が出て、最終的に感染者の90%以上の人たちが死ぬことが知られています。だからこそ、アフリカのエボラ川流域から世界中に広がることはなかったわけです。3番目にコロナは無症状感染でも感染力が強いということが挙げられます。この特徴も生物兵器として非常に都合がいいと考えられます。そして4番目ですが、感染経路が多彩だということです。コロナは飛沫感染だけではなく、空気感染することが知られています。それから5番目になりますが、コロナはほとんどの臓器に侵入していくウィルスだということです。呼吸器だけではなく、脳や血液にも入り込んできます。また6番目として、自然変異のスピードが速いことが挙げられるでしょう。さらに7番目ですが、1度感染したとしても、その後に何度も感染するということです。これら七つの理由でコロナは生物兵器として最高の兵器だと考えられます。

藤井:なるほど。

林:直接的な証拠がないために「コロナは中国が製造したものだ」とは言えないわけですが、時系列を見れば中国が関与していることは容易に想像できるのではないでしょうか。

藤井:はい。

林:どういうことかというと、これは世界中でコロナウィルスがまだ知られていないときのことですが、中国は2019年9月18日に武漢でウィルス感染に対応するための演習を実施しています。さらに世界中が認知していないときから、中国は新型コロナウィルスという名称を使っていました。その1か月後、2019年10月18日には武漢で世界軍人運動会が開催されています。世界109か国の軍人たち9300名ぐらいが参加したわけですが、その最中にアメリカの参加者が体調を崩して入院するという出来事がありました。

藤井:おー。

林:もちろんこの出来事は中国がコロナを開発したという直接的な証拠にはなりませんが、中国政府はその後、2020年1月20日に人から人への感染をようやく認めるに至ったわけです。

藤井:はい。

林:そこが重要です。なぜかというと、たとえ中国が製造したものではないとしても、拡散させたことは事実だからです。そしてSouth China Morning Postは2020年3月に〈中国内部では11月17日の段階で感染者の存在を知っていた〉と報じていました。当初は眼科医の李文亮(りぶんりょう)医師が告発したことで世界的に知れ渡ったコロナですが、中国政府が2019年11月の段階でコロナの存在を知っていたということは押さえておきたいポイントです。そして認めたのが1月20日になりますから、ウィルスの存在を知ってから2か月間は隠蔽し続けたということになります。しかも隠蔽中に500万人の武漢市民を外出させ、世界中に行けるように空港を開放し続けたわけです。これだけでも分かるように、中国政府がこのウィルスを意図的に拡散し続けたということは明らかでしょう。そして中国政府が人から人への感染を発表した8日後、WHOのテドロス事務局長が北京を訪れ、習近平と会談したわけです。

藤井:はい。

林:習近平とテドロス会談がどんなものだったかは明かされていません。しかしながら会談の3日後の1月31日にトランプ大統領が中国人の入国禁止措置を発動すると、テドロスは「人的移動を制限すべきではない」とアメリカの動きを牽制しました。

登録は簡単3ステップ
過去の配信動画が見放題
最新情報をお届け

関連記事

特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

月間ランキング

  1. 1

    秦剛解任の裏

  2. 2

    中国外交部の異変

  3. 3

    日経の大罪

  4. 4

    バイデン政権の対中ゾンビ外交

  5. 5

    「農管」・ヤクザ顔負けの中国農業警察

  6. 6

    安倍晋三のパンチ

  7. 7

    ワグナル反乱で震え上がる習近平

  8. 8

    台湾問題を国際化する習近平

  9. 9

    真実と嘘を織り交ぜたペテン師の手法

  10. 10

    大人の情報学

Taiwan Voice

Taiwan Voice

日米台研究所理事・林建良先生と国際政治学者・藤井厳喜先生による、台湾の視点から、最新の国際情勢を分析・解説した動画が届く会員制のサービスです。大手メディアが報じないため、実態の分からない中国情勢の分析を月1回、実例を上げながら分かりやすくお届けします。

最近の記事

  1. 秦剛解任の裏

  2. バイデン政権の対中ゾンビ外交

  3. 中国外交部の異変

TOP