ワグナル反乱で震え上がる習近平

台湾

台湾の皆様、こんにちは。私は林建良です。世界中で最も注目されているニュースは何でしょうか。それはロシアのプリゴジン氏が立てた民間軍事会社ワグネル組織の反乱です。6月23日にプリゴジン氏が武装蜂起を宣言し、この宣言が世界中で急速に注目されました。プーチン大統領もロシアの国有テレビでこれを反乱と宣言し、「必ず罰する」と述べました。同時に、ロシアの連邦保安局もプリゴジン氏を武装反乱の罪で捜査し始めました。これにより、プーチン陣営とプリゴジン陣営の内部衝突が明らかになりました。実は、この状況がロシアで内戦の様相を呈する可能性もあります。ワグネル部隊はロシア最南部のロストフの軍事基地をほぼ無血で占拠し、モスクワに向かって北上し始めました。「正義の行進」と称されたこの進軍は実際にはロシアの200キロまで迫っています。途中、ルカシンコ大統領の仲介により一時停戦が実施されましたが、この進軍中に散発的な衝突も発生しました。例えば、ロシア軍がヘリコプターを使用してワグネル部隊を攻撃したとの報告もありますが、大規模な戦闘はまだ起きていません。つまり、ロシア軍はワグネル部隊との直接的な交戦を避ける意向のようです。さらに、地域住民からの歓迎を受けているという動画も存在します。これはワグネル部隊の宣伝によるものかもしれませんが、要するに大規模な衝突や内戦の様相はまだ見られません。ワグネル部隊が200キロ先まで進行したことは非常に重要です。もちろん、ロシア軍と比べれば、装備や戦闘機を含む兵力の点でロシア軍の方が優位です。ワグネル部隊は戦車やミサイル、個人の対空ミサイルを保有していますが、戦闘機は持っていません。それにもかかわらず2万5000人のワグネル部隊はすんなりと北上し、抵抗らしい抵抗ありませんでした。これからもロシア軍には戦う意志がほとんどないことがわかります。しかもモスクワの中では、これによってもういち早く特別態勢を敷いたようです。そしてモスクワの金持ちたちは一斉に別のところに逃げ出したわけです。プライベートのジェット機を使ったりしてさっさと逃げたわけです。一説によれば、プーチン本人でさえもモスクワにいないようです。もしこれが事実であれば、トップが真っ先に逃げたということになり、戦いようがありません。

ここまで来ると、実際にどうなるのでしょう。1つ言えることは、両者の間には基本的に妥協できない問題が存在しているということです。プーチンが要求しているのは、この部隊をロシア軍の正規軍に編入することです。これは実質的に武装解除を意味します。武装解除されると、プリゴジンには刑務所行きしかなくなります。自身の武力を失えば、基本的には抵抗もできませんし、プーチンとの取引もできなくなってしまいます。しかし、プリゴジンは本来、プーチンの側近であり、プーチンにとっては信頼の置ける友人です。民間軍事会社であるが、形式上は傭兵、つまり雇用された軍隊ですが、実際にはまるでプーチン自身の私兵のような存在になっています。しかし、ここまで来ればプリゴジンが武装解除に応じることはありませんし、プーチンも反乱罪として処罰すると宣言した以上、引くことはできなくなります。結局、両者が妥協することはないのです。しかしここで、一番深く傷つくのはプリゴジンではなく、実はプーチンなんですね。なぜなら、プリゴジンは公の場で「ウクライナ侵攻の理由は全部でっち上げだ」と発言しているからです。え?全部でっち上げ?つまり、この侵攻戦争は根拠のない理由で始められ、正当性もあまりないということですが、それに加えて最後の根拠まででっち上げだと言っています。その最後の根拠とは何かというと、ドンバス地域のロシア人住民がウクライナ軍にいじめられているということですが、これもでっち上げとプリゴジンが言っているのですね。プリゴジンの言っていることが真実であろうがでなかろうが、つまりウクライナで最も戦っているワグネル部隊が侵攻の正当性を否定しているということです。普通の人がそう言ったとしても大した影響はありませんが、ワグネル部隊ならば、命の危険を冒し、多くの犠牲者を出している部隊の責任者がこう言っているのであれば、多くのロシア人がそれを信じるでしょう。そうなると、既に非常に困難な立場にあるプーチンは、戦況が改善されないどころか、ますます敗北の可能性が高まっている状況で、「あなたが始めたこの戦争には正当性がない。根拠自体もでっち上げだ」と非難されることは、プーチンへの信頼を一気に崩壊させるでしょう。

では、ロシア軍の立場から見てどうなるのでしょうか。ロシア軍側からすると、2つの選択肢しかありません。まず1つ目は、プーチンの命令に従って一生懸命ワグネル部隊と戦うことです。もしロシア軍がワグネル部隊に勝利した場合でも、この戦争は終わりません。

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