台湾ボイスの皆様こんにちは、林建良でございます。
アメリカ・ワシントンDCの時間7月28日の午前8時33分から午前10時50分までバイデン大統領と中国の習近平が電話会談をしました。この電話会談は全部で2時間17分でしたが、その中に通訳も入るので実質的には1時間10分ほどです。それでも首脳会談としては結構長い時間だったと言えます。そうなると様々なことに足して議論するわけですから、実際は事前の感触として恐らくバイデン大統領は中国の輸入関税を引き下げるのではないかと以前から思われていました。
この件は中国にとっては勿論プラスになり、関税の引き下げは中国にとっては有利です。バイデン大統領は、これをインフレ対策としての一環としてやろうとしていますが、実際あまり大した効果がないという意見の方が多かったです。それでもバイデン大統領は、これからの中間選挙に向けて自分の支持率はかなり下がっているわけですから、少しでもインフレに有利な方向へ持っていこうという思惑がありました。
しかし、今回の長時間会談の蓋を開けてみると、実は翌日のアメリカのマスコミ・新聞紙・テレビなどで殆どの最初のタイトルは習近平がバイデン大統領に対する警告の言葉「Don’t play with fire over Taiwan(台湾で火遊びをするな)」でした。日本でも同じようなタイトルを付けるマスコミが多かったと思います。例えば「火遊びをすれば焼け死んでしまう」という感じのタイトルが多かったです。
つまり今回の会談のキーワードとなるのは「火遊びと台湾」ということになります。要するに台湾の事に触れると火傷をする、台湾を触ること自体が火遊びという表現は決して初めてではありません。しかし、今回の場合はこのことばっかりを言っていたのです。この2時間17分間という会談時間という大部分が台湾問題に集中していて、それ以外の議論は殆どできなくなっていました。2時間17分も台湾問題が中心として議論されたわけです。ある意味で「台湾」が今回のメインテーマになったということになります。
アメリカと中国との首脳会談は、バイデン大統領が就任してから5回目となっているものです。過去4回全ての会談に台湾問題が入っていました。しかし、台湾問題だけなのかと言えば勿論それに限った話だけではありません。台湾問題は必ず1項目入っていましたが、全てを占めているわけではないです。
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