ペロシ議長訪台の攻防戦

台湾

A:藤井厳喜様
B:林建良様

A:こんにちは藤井厳喜です。今日も林建良さんと台湾ボイスをお送りしたいと思います。林さん、よろしくお願いします。

B:よろしくお願いします。

A:今日のタイトルは「世界に撃針!米中対決を加速させたペロシ議長の台湾訪問」ということでお話いただきます。これを見ますと変化を加速させる効果を感じます。林さんも「加速」という言葉を使っていますけど、今までもありましたが、ペロシ訪台でそれが一挙に進んでいっているということで、それが明確になってきました。台湾をいじめればいじめるほど米中対決が加速するし、一つは経済におけるデカップリングですよね。これもどんどん進んでいき、後ほど林さんにアメリカのCHIPS(半導体)法案について話していただきますが、それから世界の民主的な国家群と独裁的な国家軍の分離対決体制が米中を中心とする新冷戦といっていいでしょう。そちらの方もますます加速するということで2つの大きな効果があったら思います。一つずつ伺ってまいりますけれども、まず今日のA-section はペロシ議長訪台の攻防戦ということで行く前には既に大変な攻防戦があって、行ってくれて良かったんですけど、それでバイデン大統領のだらしないところも随分出ました。大統領らしからぬ言動が目立ったのですが、そのあたりからお願いいたします。

B:藤井さんが今おっしゃったように加速しています。つまり、この流れを変えた、あるいは行動を変えたとかではありません。実は3年前の2019年のone台湾プロジェクトのときに一つの宣言をしたのです。これからの米中対決を我々は3年前に予測していました。しかも、これからのこういう対決はますますはっきりしてくるということも、3年前の予測通りです。その当時は我々の集会のなかの1セッションの話としては、パラダイムシフトだということになります。その言葉を我々は使っていますが、このパラダイムシフトしプトということは1年や2年とか、あるいは3年、5年とか、そういうスパンの変化ではなく、30年か50年のスパンの変化になるということです。そして僕が強調したいのは、これは構造変化ということが言えます。世の中に世界の変化というのは三つがあげられるのです。
一つ目の構造変化は、つまり大きな流れの変化とことを言います。例えば、川が高い方から低い方に流れていくということは、この流れとしては大きな流れです。そして、その間に構造変化以外に一つは「流行」ということが起きます。例えば、大きな流れの中で高いところから低いところへ流れていくとしても、途中でいくつか逆流しているように見えることや、あるいは別の方向に行くように見えるのですが、あくまでもそれは亜流ということで一時的現象です。それが流行という意味になります。例えば、大きな構造変化の中の流行であれば半年または1年間だけこの話題でずっといっているということはあり得ます。しかし、あくまでも流行だけであって構造ではありません。そして、その中にさらに小さなものということで「事件」という言葉があります。この事件は一つの小さな出来事ということで、この事件によって大きな事件であれば、この構造を変えられることも場合によってはあるかもしれません。しかし、事件はだいたい構造的変化を変えるというより、大きな構造の中でできた一つのハプニングです。例えば、第一次世界大戦のときにオーストリアの皇太子殿下が暗殺された事件がありました。その事件によって第一世界大戦に突入したけど、これはあくまでも近因であって遠因ではありません。その事件によって世界対戦が勃発しましたが、その前にいろんな要因や行動的なものがあって、ここまできて一つのハプニングがあって、この構造の流れを加速させたということを引火したということがあり得ます。たった一つの暗殺事件で全ての世界大戦を引き起こしたわけではないです。このような三つの観点から見れば、先ず一つ、今の大きな米中対決という構造変化は我々が3年前からずっと言い続けてきたことになります。実はこの構造変化は2018年から我々が言っていた1年前にすでに起こっていました。

ただし、そのときは一時的な現象であるのか、あるいは長いスパンの構造変化なのかという見方は分かれています。当時からこれが構造的変化というのは間違いないと言い続けてきて、今回のペロシ議長の台湾訪問はこの構造変化のなかの一つのハプニング(事件)と言えます。これは偶然ペロシ議長が、この役割を演じているだけであって、ペロシではなく別の人間であっても、この同じことが起こるわけです。だからこのことは起こるべくして起こったこということだと言えます。彼女でなくても下院議長が場合によって国務長官かもしれないし、国防長官かもしれないません。基本的には、この事件の背後にほぼ全ての条件が揃っているわけですから、だから最後に火をつけのナンシー・ペロシ議長だけです。しかも彼女は悪女を演じる最高の役者だと思います。

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