大人の情報学

台湾

2022年12月28日に僕は李登輝友の会の忘年会に参加しました。その会はおおよそ100人くらいの参加者がいて、なんとその時、十数名の台湾ボイスの仲間がいたんです。去年も同じ忘年会に参加して、去年もまた台湾ボイスの仲間がいたわけです。今回はほとんどが初対面の台湾ボイスの会員たちです。僕にとってはものすごく励ま私になりました。なぜかと言うと、僕はいつも果たして僕の話を聞いてくれる人はいるのか、と思っているからです。家の中でも、一番話を聞いてくれるのは実は林ワンワン君です。林ワンワン君は数年前に15歳で天国に行ってしまいました。今はうちの庭に眠っています。林ワンワン君はラブラドールで、大人しくて無口で、しかしずーっと僕の話を聞いてくれるんです。それ以外は、僕の話を聞いてくれる存在はあまりいなんですけれども、しかしこの十数名の台湾ボイスの会員たちは、嬉しそうに自分の(台湾ボイスの)バッジを僕に見せながら、「ああ、ずっと聞いているよ」と。それを聞くと、もう本当にすごく嬉しいんです。

そしてまた、去年と同じ質問を受けました。どのような質問かと言うと、「お医者さんの仕事をやっているんでしょう?」と。「はい、真面目にやっていますよ」と答えました。「お医者さんの仕事をやりながら、よくこんな情報を集めて分析する。しかも、3日か4日くらいで配信する。どのように時間を管理しているのか。どのように情報を整理するのか。」と、去年と全く同じ質問を聞かれたわけです。その答えは去年の2021年の12月31日に配信した台湾ボイスで僕の情報整理と時間管理の説明をしました。もう1回簡単に説明すると、僕は非常に整理整頓が不得意な人間です。整理整頓がほとんどできていない人間。原因がどこにあるか、僕は自分でもよく分からないですけれども、恐らく赤ちゃんから6歳までの田舎での生活の影響がかなりあったのではないかと思います。僕はお母さんがいなくて、赤ちゃんの時からおばあちゃんに育てられました。典型的なおばあちゃん子です。しかし、教養=根幹というものは一朝一夕でできるものではない。長い年月を経て、ようやく出てくるものです。ですから教養というものはすぐにできるものではない。

しかし情報というのは日々変わって来ます。日々新しいものが入って、あるいは日々古いものは捨てられて行く。その情報の山の中から、どのようにして本当に意味のある情報を選ぶのか。そこが大切です。情報管理とか時間管理とか、我々は実際は時間をあまり管理できないです。時間というのは命と一緒です。命の管理は基本的にはできないと僕は思っています。しかしその限られた時間の中で何を使うのか、どのように使うのか、そこは管理できる。情報整理の一番重要な部分というのは情報選びです。どのように情報を選んでいくのか。この情報選びには4つの原則があるんです。1番目が1番大切。どういうことか。断捨離です。断捨離とはどういう意味か。つまり欲張らないことです。今は情報爆発の時代なんですけれども、情報があり過ぎるほどあります。しかも簡単に手に入る。ネット、新聞雑誌、報道によって簡単に手に入る。簡単に手に入るから、もし欲がありすぎると、これもあれもそれも、ということであれば、結局これは本当に価値のある情報なのか、あるいは価値のない情報なのか、分からなくなってしまう。たとえを出すなら、我々はよくバイキングに行きます。バイキングに行く場合は、本来は自分の食べたいものはこれくらいと、自分の胃袋(の容量)は限られているわけです。これくらい食べられればいいのに、ついつい食べ過ぎてしまう。人間はやっぱり欲張りだから。最終的には、苦しくなるほど食べちゃうんです。苦しくなるほど。本来食事は楽しいはずなんですけれども、その楽しみが苦しみに変わってしまうわけです。本来はこの食べ物は自分にとって一番いいものなんですけれども、どんなにいいものでも多すぎると結局悪いものに変わってしまうんです。体にも良くないし。情報もそうです。欲張ってはいけません。本当に自分にとって必要な情報だけ入れる、これが一番大切です。情報が多ければ多いほどいいというわけではありません。場合によって、少ない方がいいということもあります。

そして2番目は簡易。簡易とはどういう意味かというと、自分にとっては易しい。実は学問も基本的にはそうです。世の中に役に立つものは、だいたい分かりやすいものです。しかし、学問は難しいのではないか、と。もしある人が非常に簡単なことを難しく説明してくれるなら、その人は敵です。その人は絶対自分に好意的ではありません。どういう場合にそういうことがあるか。学会の発表です。学会の発表は敵だらけじゃないですか。下に、フロアに座っているような研究者です。同じような研究者には、分かりやすく説明してあげなくていいんです。逆に元々簡単なものをいかに難しく説明するかというのは、相手への威嚇です。しかし、教壇に立って学生たちに教える場合は、どんなに難しい学問でも簡単に分かりやすく説明してくれる先生なら、いい先生です。最初から難しいように説明すると、当然受け入れられないわけです。我々が自分で選ぶにしてもそうなんです。簡単にすっと頭に入るのはいい情報。どう見ても分からない、どう見ても理解できないならば、もうさっさと捨てた方がいい。ずっとその情報を見つめていれば、それは時間の無駄です。ですから自分にとって易しい情報。自分にとって易しいものとは何か、それは自分にとって理解できるもの。自分にとって理解できるものとは、今までの知識があればその延長線で理解できる。つまりそれは1歩前進になるです。分からないものとは何か。分からないものとは今までの知識では理解できないもの。それを理解するために、最初からまた何十年もかけて勉強しなければいけない。人生というのは何十年というのはいくつもありません。ですから、自分にとって今までの知識だけで理解できるものだけでいいと思います。

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